雑記帳

つれづれなるままに

【読了#4 】小川糸 あつあつを召し上がれ

 

あつあつを召し上がれ (新潮文庫)

あつあつを召し上がれ (新潮文庫)

 

以前、食堂かたつむりを読んでから気になっていた小川糸さん。

図書館ではどの作品も結構な確率で貸出中なので、今回借りる事ができてラッキーでした。

 

この本は、家族や大切な人との思い出にまつわる食べ物の短編集です。

 

長年付き合ってきた恋人と別れる事になり

かつて2人で行った旅館での最後の晩餐を描いた「さよなら松茸」が心に沁みました。

楽しい食事だけではなく、悲しい食事だってあるんですよね。

リアルな年頃の女性の感情が伝わってきて切なくなりました。

 

食べ物を題材にした小説って楽しいものが多いけど、この短編集は全体的にもの悲しい気がします。

読んだあとのスッキリ感みたいなものは感じられませんでした。

 

【読了#3】中島たい子 パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら

 

パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら

パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら

 

タイトルにひかれて読んでみました。

叔父さんがフランス人と結婚したので

親戚にフランス人がいるという、とても珍しい環境に身を置かれている中島たい子さんのエッセイです。

5歳で初めてフランスへ行くも、興味がなかったなんてなんとも贅沢な!

まあ、小さい頃に親戚んちに行ってもその地に興味なんて全く持たないよね。

 

叔父さんと、その妻のロズリーヌさんはパリ在住。

ロズリーヌさんの作るお料理、手ごねパンが文中に出てくるたびにお腹が鳴ります。

レシピも載ってるんだけど、変わった材料も多く私には揃えられそうにありません。

 

面白かったのが、パリでは光化学スモッグ注意報が出ると

なるべく車に乗らないように電車が無料で乗れるそうです。

その日が来ると出かけるように勧めてくるロズリーヌさんは、日本で言うドケチ主婦だと思うんだけど

「パリ」という響きからか、全くそんなセコさが感じられないのがスゴイです(笑)

 

ハード系のパンは何度か食べたけど、そんなにハマらなかった。

美味しいハード系のパンに出会ってないからなのかな?

ロズリーヌさんのパンを食べてみたい。

【読了#2】中島たい子 院内カフェ

 

院内カフェ (朝日文庫)

院内カフェ (朝日文庫)

 

病院に併設されたカフェの物語です。

店内だけの話かと思ったら、そこに来るお客さん何人かのエピソードになっていて

大きな事件が起こるわけではないのですが考えさせられるお話ばかりでした。

 

読み終わってからしばらくは「知らぬうちに介護役にされている」の一文が忘れられませんでした。

若い時は考えもしなくて、自分からは遠い所にあると思っていた「病」。

歳を重ねていくと、ある日突然それがやって来て「介護」という逃れられない現実がやってくるのです。

特にひとり娘の場合、絶対に避けて通れない道になるので

親の介護をしていた登場人物のエピソード部分を読んでいると、少し憂鬱になってしまうのでした。

 

そんな重い話もありつつ、クリスマスには心があたたまる不思議な事も起こったりして

読み終わる頃にはホッとして本を閉じることができました。

 

それにしても、カフェで働く村上くんは絶対イイ男だと思う。

彼にまつわるエピソードがあまり無かったのが残念!

【読了#1】泥酔懺悔

 

泥酔懺悔

泥酔懺悔

 

中島たい子さんが好きで、図書館の検索システムで探していたところ

お酒好きの私にはたまらないタイトルを見つけて読んでみました。

 

タイトルから、大酒飲みが醜態晒すエッセイかな?と思ってたけど

下戸の人が酔っぱらってる人を冷静に観察していたり

(私の好きな中島たい子さんがそうでした…ちょっと悲しい)

意外と晒してる話はそんなに無かった印象です。

 

中でも、平松洋子さんの「だめなことは、悪いことではない」がとても心に残ってます。

彼氏とお酒を飲んだあと、寮の門限に間に合わず走ったところ

急に具合が悪くなり、駅で倒れて救急車で運ばれたという話。

清く正しい修道院の女子寮に住んでいたような女性が、酔っぱらってロータリーで倒れた時に

地面が冷たくて心地よかった、快感だったと思ったという一文でニヤニヤが止まらなくなりました。

泥酔して帰宅して、床で寝てしまった経験がある人にはよく分かる事だから(笑)

語り口がとても気に入ったので、次は平松洋子さんの本を探して読んでみたいと思いました。

明けましておめでとうございます

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今週のお題「2019年の抱負」*

 

先月急に本が読みたくなって、久しぶりに市内の図書館へ行きました。

おそらく20数年ぶり。

貸出のシステムがよく分からなくてちょっとドキドキしました。

 

考えてみると、だいぶ読書から遠ざかっていたような気がするのは

おそらくスマホを持つようになってからなんだろうなぁと思います。

図書館にある沢山の本を見ていたら、暇さえあればスマホを触り

気が付けば1日中でも見ていることにゾッとしてしまいました。

なんなんだ!スマホ依存症か!?

そんな時間があるならば、本を読むことに使おうじゃないか…と、改心しながら図書館に足を運んでいます。

 

そんなわけで今年の抱負は「本を沢山読むこと!」です。

読んだ本のレビューなども、ここに記していけたらいいなぁと思っています。

みなさんのおすすめなどありましたらコメント等で教えてください。

 

他にも「そろそろ幸せになりたい」とか「秋田に移住したい」とか

願望は色々あるのですが、その為にはやはり「仕事を安定させたい」の思いが強いです。

昨年はあまり安定した仕事に就けなかったので、長く続けられる仕事に出会いたいです。

貪欲に、前向きにがんばります!