雑記帳

つれづれなるままに

アサガオとお婆さんの思い出

 

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アサガオが咲きました。

メリーゴーランドというかわいい品種名です♡

この名前をつけた人ってものすごいロマンチストだね。

 

 

実はこのアサガオ、何年か前までお隣に住んでいた

1人暮らしのお婆さんの物。

お婆さんは、ある日突然ひとりで亡くなりました。

よくTVで見ていた【孤独死】ってやつでした。

こんなに近くで、まさか隣のおうちであるとは

全く思いもしませんでした。

 

「ゆうべから、お婆さんの家の電気が付いていない」

と、近所の人が気がついて(前日に体調が悪いと聞いていたそう)

電話してもインターホンを鳴らしても返答がなく。

鍵もしまっていたのでお巡りさんに来てもらい

掃き出し窓(すりガラス)を割って中に入ってもらいました。

母が出かけていたので、私がその瞬間に立ち会いました。

すりガラスを開けると同時に、おばあさんが飼っていたという

カナリヤが飛んで逃げてしまいました。

部屋の中で放して飼っていたそうです。

 

部屋の中が見えてすぐ目に入りました。

布団に入って眠っているお婆さんの姿。

枕元にはお爺さんの遺影。

お婆さんはとても安らかなお顔で眠っているように見えました。

でも色がすごく白くて…

その顔を見た瞬間に旅立ってしまったんだと思いました。

 

それから親戚の人が荷物の整理に何度も来て

もしよければ何か持って行ってください、と声をかけてくださり

大きなお裁縫道具箱と、このアサガオをいただきました。

毎年種をとっているわけではないのですが

いつの間にか種がこぼれているみたいで

鉢だったりプランターから毎年自然に芽が出てきて

こうしてキレイに咲いてくれるのです。

毎年、この時期になるとお婆さんを思い出します。

天国からこのアサガオを見ているかな、と…。

お婆さんのためにもこのアサガオ

毎年咲かせてあげないといけないなぁと思います。