昔、どの家庭にも必ずあった置物といえば
木彫りの熊の置物とこけしでしょう。
先日「押入れの掃除してたら、若い頃に集めてたこけしが出てきた」
と母が言うので、見せてもらいました。
1個や2個だと思っていたら、ざっと10個ほど。
え、すごい!
こけしって集めるものだったんだね。
親子のこけしだろうか。
とにもかくにもダサイ。
なぜ20歳そこそこの年齢で、これを集めようと思ったのか。
分からない、分からないよお母さん。
こちらは赤いかんざしをして、手に傘を持っているバージョン。
これはちょっと可愛いな、と思ってしまった私。
左の子!なんて安らかなのでしょう!
よく見てみると、こけしって顔がそれぞれ違うんですね。
逆光でごめんなさい。
これも赤いかんざしをしているバージョン。
左の子なんて、ちゃんと着物を着ているじゃないですか。
かわ…いいぞ?こけし。
これはなんだかニューフェイスって感じがしました。
こけし界でも新しい世代じゃね?みたいな。
特に左の子の顔が可愛い。
愛くるしい、とはこういうことなのか。
ブーッ!(お茶を噴き出す音)
ダサイよね、これ。ダサイんだよね。
左の雪ん子ちゃん、なんでリボンしてるの?
母が秋田の生まれで、実家に帰るたびにお土産物屋さんで
こけしを買っていたらしく、この2つは秋田産です。
樹をそのまま胴体に使っているバージョン。
木の皮がついているのがなんともナチュラル。
こういうこけしは珍しいですね。
胴体に山が描かれているあたりがお土産物感があります。
私が1番気に入ったのはこの子です。
亡くなった祖父が買ってきてくれた物らしいのですが
見ていたらなんだか愛着がわいてきてしまい
ついに自分の部屋に飾ることにしました。
こけしってなんだか見てるとかわいいですね。
そもそも、こけしってなんだろう?と思い調べてみました。
こけしの由来
こけしの語源としては諸説あるが、木で作った芥子人形というのが有力で
特に仙台堤土人形の「赤けし」を木製にしたものという意といわれる。
子貰い、子授けの縁起物として「こけし」が扱われた地方もある。
こけしは子供の健康な成長を願うお祝い人形でもある一方
こけしの語源を「子消し」や「子化身」を由来する説も。
こけしって顔が日本的だから、子供を授かるようにと願って
縁起物にした気持はすごくよく分ります。
子供のいない私でさえ、こけしを見ているだけで情がわきましたもん。
昔は子供が病気で早くに亡くなることもあったから
こけしを自分の子供だと思って可愛がっていたのかもしれない。
(勝手な想像です。)
こけしの種類
『伝統こけし』は産地・形式・伝承経緯など約10種類の系統に分類される。
弥治郎系(白石市弥治郎・宮城)
遠刈田系(遠刈田温泉・宮城)
作並系(仙台市、作並温泉、山形市、米沢市、寒河江市、天童市・宮城、山形)
肘折系(肘折温泉・山形)
木地山系(木地山・秋田)
南部系(盛岡、花巻温泉・岩手)
こけし、と一口に言ってもこれだけの種類があるんですね。
○○系だなんてカッコイイぜ、こけし。
母が集めていたのは、これのどれにも属さないので
いわゆる「新型こけし」だと思われます。
こうなってくると、伝統こけしが欲しくなってきました。
こけしの催し物
毎年5月3日~5日宮城県白石市において「全日本こけしコンクール」が開催される。
最も優れた作品には、最高賞として内閣総理大臣賞が授与される。
「全国こけし祭り」が開かれ、コンクールや工人の製作実演が行なわれる。
コンクールまで開催されていたとは…!!
なんて素敵なの♡
こけしフェスでしょ?
内閣総理大臣賞まで授与されるとか、もう予想以上だよ。
なんだか急に行きたくなってきましたよ。
でも友達に「こけし見に行かない?」なんて言えるかな(笑)
気になる…気になる…こけしちゃん。