BSで放送していたので見てみました。
遺品整理の仕事(実在する仕事だそうです)をしている男女のお話。
アントキノイノチ DVD スタンダード・エディション [DVD]
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2012/05/25
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原作者は歌手のさだまさしさん。
昔、解夏という映画があったのですが映像がとてもきれいで
大沢たかおさんの演技も素晴らしかったので、期待できると思ったのですが…
途中までは良かったです。
遺族の冷たい態度とか面倒くさがっている様子とか。
孤独死された方の部屋に入ると、ゴミや日用品や家具などが
そのまま残っている状態とか…亡くなって1か月発見されなかったので
布団の周りに虫がたくさんわいてる状態とか。
薄暗くカビ臭い感じが画面から伝わってくるようでした。
ふと思いだしていました。
何年か前、隣に住んでいた1人暮らしのお婆さんが亡くなった時のこと。
親戚の方が遠くてなかなか来られないとの事だったので
母と2人で遺品整理を少しだけお手伝いしたのですが
たった2~3か月、家の中に誰も足を踏み入れてないだけで
家の中がジメジメして埃やカビ臭い感じでした。
なんとも言えない気持ちになりました。
自分の家に帰ると、靴下の裏が真っ黒になっていました。
親戚の方のご厚意で、お婆さんが使っていた裁縫セットを頂き
今でも大切に使わせてもらっています。
こういう経験があるからか、遺品整理のシーンは興味深く見ていましたが
主人公2人の過去のトラウマ告白シーンが全く響かない。
ほぼ初対面の相手によくペラペラ喋るね?と言いたくなる。
特に女性。
過去のトラウマから、手が触れただけで「キャッ」と拒絶していたのに
急に永島くん(岡田将生くん)と手を繋いで走ってるし
しれっとホテルに連れ込んで「永島くんなら」とか言うし。
あら?トラウマは?
あれなのかね…「ただしイケメンに限る」ってやつなのかね。
ラストも「え?」と声に出してしまった程、無意味な終わり方。
無理に感動モノにしなくていいのに…。
遺品整理という特殊な仕事なんだから、それにスポットをあてて
いろいろな遺族の問題に的を絞った方が面白かったんじゃないかな。
納得のいかないラストに、お金を出して見に行った人がいると思うと
少し気の毒にも感じる作品でした。
映画も「お金を出す価値があるか」を選ぶ時代ですね!