雑記帳

つれづれなるままに

【読了#13】瀧羽麻子 いろは匂へど

 

いろは匂へど (幻冬舎文庫)

いろは匂へど (幻冬舎文庫)

 

なんでそんな人を好きになるの?

苦労するの分かってるじゃん。

あー、ほら言わんこっちゃない。

だから止めとけって言ったのに。

 

私がもし主人公の友人だったらそう言うと思う。

プレイボーイって言葉はもう古いかもしれないけど、そういう人に走って痛い目にあった経験が私なんぞにもある。

立ち直るまでに時間がかかったし、そういう類の人というのはどういうわけか忘れられない爪跡を残していく。

 

他人に流されることがない、少し頑固な主人公がなんで光山という男を好きになったのかあまり分からなかった。

染め物という仕事に情熱を持っているから素敵に見えたのかな?

自分に興味を持ってくれたから?

見た目がタイプだった?

などと考えてみたけど、読み終わるまで結局分からなかったなー。

何人もの女性の陰があるのに自分に会いに来てくれるという、ちょっとした優越感みたいなものなのかしら。

 

どっちつかずのまま、決定的な何かがあるわけでもなく物語は終わる。

白黒ハッキリつけたい私には、なんともスッキリしない本で、二冊連続でモヤモヤしてしまった。

 

そういえば地元の友達で、ネットで出会って数回会っただけで相手の素性もよく分からん男と結婚した人がいるけど

相手の家族全員から大反対されて、縁を切るとまで言われたとか男が無職だとか

悪いけど「それなんの罰ゲーム?」としか思えないような相手だったようだ。

結婚したくて焦っているから、それでもいいんだと言って入籍したみたいだけど今頃どうしているのかな。

野次馬的な気持ちでちょっと聞いてみたい気もするけど、それもまた面倒だからやめとこ。