雑記帳

つれづれなるままに

引退

 

内海哲也が今シーズンで引退するというニュースを見た。

今はもう西武ライオンズの内海か。

いつの間にか移籍して4年もたつんだなぁ。

 

エースの誇りと責任 (スポーツが教えてくれたこと)

好きだった選手が引退するのはとても悲しい。

ぽっかりと心に穴が空いたような気持ちになる。

移籍する時も同じ気持ちだ。

内海哲也がライオンズへ、長野久義が広島へ移籍する時は悲しくて寂しかった。

この時期はジャイアンツが強くてカッコイイ時に活躍していた人達が

引退することが多くなり、寂しさが埋まらないうちに

好きな選手が2人も移籍することになったので、正直しばらく立ち直れなかった。

 

長野久義メッセージBOOK 信じる力

この2人は他球団からドラフトで指名されても、それを拒否した。

ジャイアンツから指名されるまで待ち続けて念願が叶ったのだ。

内海に至っては祖父がジャイアンツの選手だったから、絶対に入団したかったそうだ。

そんな2人だから一生いるものだと皆が思っていた。

プロだから調子が上がらない、成績が悪いとなれば仕方ないのかもしれない。

でも内海はベテランになっても、毎朝若手よりも

早くグラウンドに行って練習するような選手だったし人望もあった。

だからこそ報われてほしかった。

最後はジャイアンツで引退してほしかった。

この時ばかりはもう野球見るのをやめようかと思ったくらい落ち込んだ。

実際、このあとから熱心に野球を見なくなってしまった。

 

 

内海と長野でいつも思い出すのが、2011年のシーズン。


2011.10.22 長野久義 代打逆転サヨナラ満塁ホームラン 【巨人vs横浜 最終戦】 - YouTube

 

長野が代打逆転サヨナラ満塁ホームランを打って

内海に勝ちがついて最多勝が決まった試合だ。

YouTubeにあげてくれた神のおかげで、あのときの熱い気持ちが今でも蘇る。

 

内海は元々涙もろい選手だから、交代させられた時によくベンチで泣いてたけど

嬉しくても泣くんだなぁ〜、この泣き虫め!と、もらい泣きしてしまったものだ。

今では子だくさんのパパなのに泣き虫なんてカワイイじゃないか。

しかし、まさかこの2人が移籍するなんて思わなんだ。

 

 

15年ほど前だったかな。

西武ドームジャイアンツが交流戦で来た時に球場へ行って

初めて内海を間近で見たのは。

私の席は運良くブルペンの真ん前。

ちょうど内海が出てきて投球練習を始めたのでじっくり観察していたら

酔っ払いのオジサンが1番前まで降りて行って

「内海ー!がんばれよー!」って声をかけた。

周りのお客さんはみんなギョッとした。

普通の投手なら無視するのが当たり前。

だけど内海はその人を見て帽子を取って

「ありがとうございます!」と言った。

どっと笑いと拍手が起きた。

それと同時に周りのジャイアンツファンはみんな「優しいね!」「かっこいい!」と大絶賛。

一瞬で内海のファンが増えた瞬間だった。

 

その後、内海の隣で投球の準備をしていた越智の前に

女子のファンが数名集まって来た。

越智はクールなので相手にせず、しゃがんで待機していたら

内海が越智に「ファンの子来てるよ」みたいに言って指を差し

越智に振り返って見るように促してあげていた。

もちろん自分の背番号のグッズを持った女子が来た時は

アイドルみたいに目線を合わせてあげて手をあげたりしていたし

試合前なのにほんと優しいんだなぁとしみじみ思ったのをよく覚えている。

それで私も内海のファンになった。

 

いつかは必ず引退すると分かってるし、40歳までやれたら本望だろう。

でもやっぱり寂しいね。

愛嬌もあって、人望も厚く、練習も真面目そのものなんて

コーチとして引く手あまたなんじゃないかな。

すでにもうライオンズで選手兼コーチなわけだが

いつか絶対戻ってきてくれるよね。

慎之助が監督になった時、ピッチングコーチとして

横にいるのが内海だったらいいなと思う。

やっぱりジャイアンツの内海哲也が好きだから。