その日は朝からお腹が痛かった。
元々お腹が弱いので下痢なんて慣れっこだし
仕事行きたくないからお腹痛いのもあるし、我慢して出勤。
仕事していてもお腹は痛かったけど、いつものこと。
しかしお昼ごはんを食べた後にそれはやってきた。
ドドドド…
お腹が激流のごとく下っている。
お腹の急降下。(懐かしいけど若い子は知らないよね)
トイレに行こうにも動いたらヤバそうな気配。
久しぶりだ、こんなに痛いのは。
これは冷や汗なのか、それとも脂汗なのか。
こんな時、ちびまる子ちゃんの「まる子、学校でお腹が痛くなるの巻」をいつも思い出す。
今回最大のビッグウェーブだ!
大人になってからも、外で下痢に襲われた時はこのシーンが頭をよぎる。
ビッグウェーブだったり、たまに濁流だったりするが。
腹痛には波があることも、ちびまる子ちゃんから学んだ。
こんな感じで、仕事中も痛みを紛らわせてなんとか我慢した。
夜は食事もろくに取らなかった。
食べるとビッグウェーブが来るから。
何度もトイレに駆け込み、闘い、疲労困憊だった。
3日目の朝になってもお腹は治らなくてさすがにヘトヘトなので病院へ行った。
偶然にも仕事は休みを入れていたので、不幸中の幸いだ。
病院で体温を計ると発熱もしていてビックリした。
どうりで顔がやけに熱いはずだわ…。
家の体温計は電池が切れて使えなかったのよね。
診察を受け、吐き気は無いことから急性腸炎だろうという診断だった。
消化の良いものを食べ、水分補給をよくしてと言われて薬を出してもらった。
誰でも言えるようなことしか言われていないのに、なんだかホッとして帰りの車の中で泣きそうになった。
昔は学校で大をするなんて大変な事だった。
男子なんかはイジメられたりもしていた。
自分の時代はそんな風潮だったせいか、いまだに外出先でお腹が痛くなってもトイレに入らず我慢してしまう。
外のトイレだと待っている人がいるから早く出ないといけないし
音やら何やらを気にしてしまい、する気になれないのもあるが。
あと、何十分も籠もっていたら通報されるのではないかといつも思ってしまうのもある。
とにかく痛みを堪えてビッグウェーブと闘う。
家に帰るまでが下痢なのだ。